| ◆◆◆ 著者から ◆◆◆
よくわかる最新医学『痔』は、平成13年に初版が出版されました。その後、版を重ねて3回増刷され、何万人の方に読んでいただきました。その間に多くの方々から「痔が切らずに治った」「痔と共存できた」というお便りをいただきました。
うれしいかぎりです。
今回、痔についての新しい知見を追加し、改訂版を出版することになりました。しかし、目的は変わりません。痔をなるべく切らずに治すか、痔と共存して欲しいのです。それは必ずできると信じて努力してほしいのです。この本の目的は次の2つです。
(1)痔は、虫歯に次ぐ、堂々2位の国民病です。日本人の成人の3人に1人は「自分は痔の気がある」と思っており、検診を行えば、約7割の人に痔が見つかります。
しかし痔は場所が場所だけに、羞恥心がわざわいして、なかなか正確な情報を得ることができないように見受けられます。友達には気軽に聞きにくいですし、書店でこの本を手にとるのも若干の勇気が必要でしょう。
この本は、痔の最新情報をわかりやすく整理してお届けします。
(2)「痔は、生活習慣病」というのが世間の常識です。ですから、世界の痔の治療の主流は、生活指導と保存療法で、手術はほとんど行いません。とくに欧米での痔の手術率は10%以下です。
検査で、自分は直腸ガンではなく、痔だと分かったら、生活習慣病を変えてセルフケアを十分に行い、痔を治そうと思って欲しいのです。自分が自分の主治医であり、主体性をもって医師と意見を交換し、自己責任で治療を決めていくのです。この本は、あなたが自分で痔を治すときの、手助け、道しるべになるはずです。 |