痔を「切らずに治す」肛門科医院

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ゴールデンウィーク休診日(4/27-5/6)のお知らせ

まことに勝手ながら、以下の期間、
ゴールデンウィーク休診日とさせていただきますので、ご了承願います。

4/27(金)~5/6(日)


5/7(月)より通常診療となります。


3月臨時休診日のお知らせ

まことに勝手ながら、以下の日は
臨時休診日とさせていただきますので、ご了承願います。

3/3(土) 午後のみ休診 3/26(月) 午後のみ休診 いずれも午前は通常通り診療しております。

「安心」に平田院長の解説が掲載されました

「安心」に平田院長の解説が掲載されました




切らずに治す痔の名医直伝!いきまず出せる排便ポーズと快便のお勧めドリンク




痔は生活習慣病 セルフケアで大きく改善

近年、痔の治療に関する考え方が大きく変わってきています。旧来の治療法では、痔は「切って治す」ものでしたが、最新の考え方では、痔は「できる限り切らずに治す」がメインになっています。

もちろん、今も、手術を必要とする痔はありますが、割合からいえば、ごく少数です。

最も患者数が多い痔の患者である「痔核(いわゆるイボ痔)」のうち、約9割は手術なしで治すことができます。セルフケアをきちんと行うことで、切らずに治せるのです。

痔は、現在では、高血圧や糖尿病と同じような生活習慣病の一つと見なされるようになりました。高血圧や糖尿病をよくするには生活習慣の改善が欠かせません。それにより、初めて根本的な治療が可能になります。

痔についても、まったく同じことが当てはまります。私は、肛門科の専門医として、年間12000人の患者さんたちに生活習慣改善のためのセルフケアを指導し、大きな成果を上げています。

痔という病気は、肛門周辺の炎症がきっかけで起こります。汚い老廃物であり、かつ、アルカリ性の便は、肛門の皮膚にとって炎症を引き起こす攻撃因子ですが、通常は肛門に局所免疫(体のある部分で働いている、病気への防御反応)が働いているため、炎症を起こしません。

ところが、全身の免疫力が低下すると、肛門の局所免疫がじゅうぶん機能しなくなり、肛門に炎症が生じ、それが痔を引き起こすのです。

和式のような前かがみ姿勢での排便がお勧め

日常生活で炎症の原因となる要因は①便通の異常②肉体疲労③ストレス④冷え⑤飲酒⑥整理⑦座業の七つがあります。

痔の予防・改善のためには、日常生活で、肛門に炎症を起こすこれらの要因を、できるだけ少なくするように心がける必要があります。

中でも、便秘や下痢などの便通の異常は、痔を引き起こす最大の要因です。

腸内環境をよくし便通を整えるために、私は患者さんに、積極的に食物繊維をとることを勧めています。特にお勧めなどが、「きな粉ドリンク」です(作り方は左上参照)。

きな粉は、100g中に、16.9gもの食物繊維を含み、全食品中でも、トップクラスの量です。

しかも、きな粉には不溶性と水溶性の両方の食物繊維がバランスよく含まれています。水溶性食物繊維が腸の働きを高めて、便通をよくしてくれるのです。

朝、起き抜けにコップ1杯のきな粉ドリンクを飲む習慣をつけましょう。朝の空っぽの胃に飲食物が入ってくると、その刺激が自律神経(意志とは無関係に体の機能を調整している神経)を通じて、大腸に伝わり、大腸がぜん動運動を起こします。

これを「胃・結腸反射」といいます。これによって、強い便意が引き起こされるのです。こうして便意が生じたら、直ちにトイレに行き、排便をするといいでしょう。

排便をする姿勢も、重要です。実は、和式トイレに座るときの姿勢のほうが、様式トイレに座った姿勢よりもずっと便が出しやすいのです。

洋式に座って、状態を起こすと、直腸と肛門が「く」の字型に曲がってしまうため、便がスムーズにすすみにくくなります。一方、和式で排便する場合、状態が前かがみになりますから、直腸と肛門も角度がなだらかになり、便が肛門に向かいやすいのです。

洋式トイレでも、和式トイレのように座ることは可能です。前かがみになり、ひじをふとももの上に乗せ、かかとを軽く上げましょう。

こうすると、直腸と肛門の角度が開き、より真っすぐに近くなります。それでもなかなか出ないかたは、さらに足元に踏台を置いて足を上げ、軽い体育座りのようなポーズを試すといいでしょう。

それから、パソコンに向かって1日仕事を続けている人や、パソコン以外の仕事でも、長時間座り続けている人は、できれば座業を一定時間ごとに中断し、立ち上がって歩きましょう。

長時間座り続けていると、肛門は心臓より下にある為、肛門周辺の血液が滞り、うっ血が起こります。このうっ血が炎症の原因となり、肛門に痛みや違和感をもたらすのです。

また、立ち上がって歩けば、使っていない足の筋肉を使うことになります。それが、足にたまった静脈血を心臓に戻す働きもしてくれます。

そのためにお勧めしたいのが、「10m歩き」です。1時間座ったら一度立ち上がり、最低10mは歩きましょう。

私は患者さんに1時間ごとに鳴るようにタイマーをセットし、そのたびに15~20歩、必ず歩いて「うっ血解消タイム」を設けるように指導しています。

こうしたセルフケアを続け、生活習慣をよくしていけば、痔の予防・改善にきっと役立てることができるはずです。

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年末年始休診日のお知らせ

まことに勝手ながら、以下の期間、
年末年始休診日とさせていただきますので、ご了承願います。

2017/12/30(土)~2018/1/8(月)祝日


1/9(火)より通常診療となります。

「夢21」に平田院長の解説が掲載されました

「夢21 便秘・痔自力ケアでスッキリ解消」に平田院長の解説が掲載されました




「痔の手術は死ぬほど痛い」は昔の話!痔を切らないで縮小させる新ICG併用半導体レーザー照射術




内痔核にピンポイントでレーザーを照射


「痔の手術は、あらゆる手術の中で、最も痛い」といわれます。しかし、最近は新しい手術法が開発されたこともあり、痛みも以前ほど強くなくなっています。

また、入院期間も長くなると思われがちですが、今では痔の手術のために2週間以上入院するケースは、ほとんどありません。

「痔の手術は痛い」「入院期間も長い」という思い込みは、正しい治療を妨げることにつながります。そのため、痔の手術について正しく理解することが大切です。

痔の手術で痛みを軽減したり、入院期間を短くすることの大きく寄与しているのが、医療用レーザーです。

医療では、レーザー光線の持つ熱作用や切断作用を利用し、手術でメスとして使ったり、患部に照射して腫瘍を焼いたりします。痔の場合は、内痔核を切ったり、焼いたりするときにレーザー光線が使われます。メスで切り取るのに比べ、傷を最小限に抑えられるのがレーザー光線の利点でしょう。

しかし、高出力でレーザー光線を照射すると、その下にある内肛門括約筋までダメージを受けかねません。内肛門括約筋が傷つくと手術後に痛みが現れるばかりか、肛門が狭くなったり、肛門の締まりが悪くなって便もれが起こったりします。

そうした問題を克服するため、新しく開発された痔のレーザー手術が、「ICG併用半導体レーザー療法」です(以下、新レーザー手術と呼ぶ)。

ICG(インドシアニン・グリーン)は、肝機能の検査に用いる人体に無害な色素で、レーザー光線を吸収し、熱を劇的に増幅させる性質があります。

新レーザー手術では、こうしたICGの性質を利用して内痔核を小さくします。内痔核にICGを注射し、レーザー光線を照射してピンポイントで熱を誘発し、退縮させるわけです。これなら、内痔核の下にある内肛門括約筋が傷つく心配はありません。

患者さん全員の内痔核が縮小


新レーザー手術では、まず、患者さんに手術台の上でうつぶせに寝てもらい、腰椎(背骨の腰の部分)に麻酔を行います。麻酔が効いてくると肛門の緊張が解けるので、開いて手術に必要な視野を確保します。

次に、内痔核にICGを正確に注入したあと、半導体レーザー光線を照射します。

このときに照射するレーザー光線は低出力で、皮膚に当たってもほんのりと湿度を感じられる程度にすぎません。それがICGの作用で増幅され、内痔核が熱で変性(性質が変わること)するのです。

レーザー光線を照射する時間は1ヶ所につき約1分。内痔核の表面が白くなったら照射を止め、手術は終了になります。手術にかかる時間は全体で15分程度です。なお、痔ろうや肛門狭窄を合併している場合、別途その処置も併せて行うため手術時間は長くなります。

手術後、内痔核は、自然に退縮して小さくなります。

新レーザー手術では腰椎麻酔を行うため、5日ほど入院が必要です。

また、レーザー光線の照射で内痔核の粘膜がただれているので、入院中は出欠や痛みの有無を確認しばければなりません。他の病気を合併している場合は、入院が延びることもあります。

とはいえ、括約筋を傷つけず、内痔核も切らないため、麻酔が覚めたら歩けて、食事もとれます。手術後2日めには、排便も入浴もできます。

ただし、新レーザー手術は、内痔核が完全に消減するわけではありません。Ⅲ度(排便時に脱出し、指で押さないと戻らない)以上に進行した内痔核を1度(排便時に脱出しない)に戻ることを目的とした手術法です。ですが、日常生活に不便がないレベルまで、内痔核を小さくすることができます。実際に、当院で新レーザー手術を受けた患者さん572人は、全員が1度まで内痔核が縮小しています。

手術後は、内痔核が再び悪化しないように、2か月に1度、再診を受けてもらいます。新レーザー手術は未だ保険適応がないので、費用は、手術費・入院費を合わせ、5日間の入院で約35~40万円です。

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臨時休診日のお知らせ

まことに勝手ながら、以下の日は
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11/10(金)、11/11(土)

「風まかせ」に平田院長の解説が掲載されました

「風まかせ」に平田院長の解説が掲載されました




痔 決してバカにするべからず。放置すると生命にも関わる。




このページを開き、“痔”という言葉を目にしたとき。思わず「ハハハ、痔か」というリアクションをしてしまった人は多いのではないだろうか。しかしながら、バイクという乗り物はシートに座って運転しなければならない。痔という病気は、ライダーにとって間違いなく、大いなる敵となる。敵を正しく知ることは、とても大切だ

まずは基礎知識から勉強していこう

風邪をひいた。あるいは、どこかしら怪我をした。 そういった身体のトラブルであれば、誰しもすぐに自分の症状を周囲の人々に知らせるだろう。必要とあらば病院に行くし、治療に向かって積極的に努力するはずだ。しかし、“痔”となると、途端にハードルが高くなると感じる人は多いのではないだろうか。何せ肛門のトラブルであるから、まずは恥ずかしさが先に来る。仕事を休むのなら誰かに病状を伝えなくてはならないが、その情報は「できるだけ広まってほしくない」というのが人情というものだ。できれば考えたくない事態なので「大丈夫、まさか俺が痔になんてなるわけがない」と、むりやり思い込んでいる人もいるのではないだろうか。

しかし、痔は決して特殊な病気ではない。現代人はパソコンなど“座っての作業”が増えているそうだし、生活習慣病の側面が非常に大きい。そもそも痔は、人類が二足歩行をするようになってからの宿命である、という説もあるくらいだ。誰しも発症する可能性があるのだから、決してバカにしていいものではない。たとえば「バイクのシートに座るだけで痛みを感じ、ちょっとしたきっかけで肛門から出血してしまう・・・」なんてことになったらどうだろう。ツーリングが満足に楽しめなくなることは、想像するに難くない。文字どおり、座視できない病気だということがわかるのではないだろうか。

そこで、今回の特集においてもぜひ“痔”を取り上げておきたいのである。企画に協力いただいたのは、世界的な痔の権威で、さまざまなメディアでも活躍中の平田雅彦医師である。痔に関する基礎知識をはじめ、治療法や予防法、そしてバイクに乗るときの注意点などをうかがった。

肛門の構造

“痔とはどんな病気なのか?”を知るために、そもそも肛門とはどのような器官なのかを知っておく必要があるだろう。肛門とは、いわゆる“穴”の部分から3cmほどの部分を指し、正しくは“肛門管”という。そして肛門のふち部分から1.5cmほど奥にあるギザギザの線が歯状線だ。この線から奥は大腸と同様に自律神経の領域なので痛みは感じにくい。その一方、歯状線よりも出口に向かう部分は皮膚と同様、痛みにも敏感だ。痔は、歯状線の内側にも外側にも発生する。つまり、どこに痔ができたかによって痛みや症状は異なるというわけだ。


大きく分けると、痔は3種類。


痔核

痔の中でもっとも多いと言われているのが“痔核”だ。平田医院の場合、痔で相談に来る男性患者のうち、約6割が痔核だという。原因は、便秘などによるいきみすぎで肛門の血流が悪くなり、うっ血が起こること。これにより血管の結合組織が破壊され、動脈瘤(りゅう)のような痔核ができてしまうのだ。痔核が大きくなると肛門から脱出し、症状が進むと指で押しても戻らなくなる。

■痔核とは
痔核とは、肛門周囲の動静脈瘻の一種。いわゆる“イボ痔”というやつでもある。このイボが歯状線の奥にできれば内痔核。手前にできれば外痔核呼ばれる。内痔核は歯状線の奥なので痛みはないが、外痔核は当然ながら痛む。そして、そもそもが動静脈瘻なのでちょっとしたきっかけで出血してしまう。

裂肛

裂肛とは、いわゆる“切れ痔”と呼ばれるもの。肛門上皮が切れて裂けることで、痛みや出血を伴う症状が発生する。最大の原因は便秘だが、慢性的な下痢に陥ると肛門上皮が常にゆるい便にさらされて粘膜が傷つき、裂肛となることもある。いずれにせよ歯状線よりも外側の部分に発生するので、痛みも激しいことが多い。その他の症状としては、出血、違和感、分泌物などがある。

■裂肛とは
裂肛は歯状線よりも外の部分に起こり、この部分は弾力性や血流もあまりないため、少しの刺激でも切れやすい。症状が進むと排便時はもちろん、何もしていないときでも痛みを感じる。また、切れ目の炎症により、肛門ポリープや“みはりいぼ”ができることもある

痔ろう

歯状線の外には“肛門腺窩(こうもんせんか)”というくぼみがあるのだが、体の免疫力が低下するとここが炎症を起こし、膿が体を侵食しながら瘻管という通路を作り始める。これが痔ろうで、瘻管は肛門周辺から顔をのぞかせることもあれば、陰窩付近に出てくる場合もある。痔ろうは放っておいても自然に治ることはない(むしろ悪化することもある)ため、絶対に手術が必要だ。

■>痔ろうとは
瘻管がどんどんトンネルを伸ばして、最終的には体のどこかに穴を開けて貫通させてしまう。腫れや膿、痛みや発熱なども激しく、最悪の場合は肛門がんの引き金にもなってしまう。他の二つを比べると、もっともやっかいなのが痔ろうといえるだろう。


痔にまつわる、さまざまな誤解



恥ずかしさもあって語る人が少ないから、痔という病気には誤解も多い。 それらを解消することが、敵を知るための第一歩と言えるだろう


誤『痔の手術は、非常に痛い』

件数は少ないとはいえ、痔核・裂肛での手術ということもある。・・・となると「痛そうだ」と思ってしまうのが普通だろう。しかしながら、近年では新しい治療法も確立されており、患者の負担は従来よりもグンと少なくなっているそうだ。その治療法とは“ICG併用半導体レーザー”といい、もともとはがんの治療に用いられていた治療技術だという。ICGという液体を痔核に注射し、半導体レーザー光線を照射すると、ICGの性質によって痔核のみが焼かれる。痔核の下にある肛門括約筋をいっさい傷つけないので、出血や痛みが極めて少ないのだ。この手術によって痔核を小さくすることができるわけだが、一度小さくなった痔核が大きくなってしまったという患者はほとんどいないという。ちなみにこのICG併用半導体レーザーは内痔核に対する手術法で、外痔核には対応できないのだが、ともかく昔に比べると大きな進化であることは間違いない。少なくとも、痔の手術が他と比べて特別に痛いというのは誤解と言うことができるだろう。

■>近年、レーザー照射も確立
排便のたびに痔核が飛び出してしまう内痔核患者572人にこのレーザー照射法を施した結果、手術後も痔核が飛び出す症状を訴えた人は誰もいなかったという。そのくらい効果が期待できる手術法なのだ。


誤 『痔の治療には手術が必要』

“痔=手術で治す”というイメージを持っている人もいるかもしれないが、平田医師によると「実は手術が必要な時は非常に少ない」のだとか。痔ろうだけは100%手術が必要だが、そもそも痔のタイプとしてもっとも多いのは“痔核”。平田医院の場合、患者の約5割が痔核であり、痔核と裂肛は手術をしないケースが圧倒的に多いという。「便秘やアルコール、香辛料の取りすぎ、長時間同じ姿勢を続けることなどが痔核の原因となります。つまり生活習慣病なので、生活習慣をあらためれば改善することがほとんど」とのことで、痔核や裂肛で手術をするというのは、むしろめずらしいケースなのだ。手術や入院となると、少なからず仕事への影響が出てしまう。それを考えると「ほとんどの場合は手術なしで治る」というのは、朗報と言えるのではないだろうか。もちろん、痔ろうだった場合は絶対に手術が必要なので、いずれにせよ早めに専門医に診せることが大切ということだ。

■>手術を要する痔は少ない!
痔核・裂肛でも手術するケースはあるが、件数としては非常にレア。どちらもほとんどの場合は保存療法(手術なし)で治すことができる。 1万5,000人以上の患者統計データを調べてみると、もっとも多かったのが、痔核で、約6割にも達する。絶対に手術を要する痔ろうは、わずか13%なのだ。

誤 『痔で死ぬことはない』

患ったことのない人からすれば「しょせん、肛門の病気だろう」という思いがあるかもしれない。「痛いとか不快とかはあるだろうが、死ぬような病気じゃない」と・・・。しかし、こういった認識は今すぐに改めた方がいいだろう。痔ろうを放置すると、炎症が続くことによって肛門がんを引き起こしてしまうこともある。さらに「痔だと思っていたら、実は大腸がんだった」というケースもあるとのこと。大腸がんは、近年患者数が増えているがんとしても有名だ。食生活や不規則な生活などが原因とされているが、いずれにせよ大腸がんの患者数は45歳~49歳くらいの年代から増加していくため、風まかせ世代としては要注意。平田医院は「45歳を超えたら、特に症状がなくても2年に1回は検診を受けましょう」と強調する。「特に長年、痔を患っている人は出血を痔のせいにしてしまうことも多い。便に血が混じっていても、痔による出血なのか大腸がんによるものなのか判断がつきにくい。そのため定期的な大腸がんの検査が大切なのです」

■>大腸がんの可能性も
グラフを見てのとおり、まさしく大腸がんは風まかせ世代からが増加する。そんな可能性もあることを念頭に置き、痔を甘く考えないようにしたい


痔の予防法と改善法

痔という病気は、生活習慣の改善によって予防・改善できる部分がかなり大きい。痔を悪化させる要因は、ストレス・飲酒・便秘や下痢・肉体疲労・冷え・・・といった要素なので、これらは意識改善によって変えられる部分がかなり含まれているのだ。たとえば食事は、食物繊維を積極的に摂るように意識することで便秘の予防になり、つまりは痔の予防にもなる。その他、乳製品やオリゴ糖など、腸内環境を改善することも意識したい。

またその他の日常生活においては「私たちは基本的に、1時間以上座ってはだめと言っている」と語る平田医師。現代人はパソコンなどデスクワークが増えているわけだが、1時間に1回は席を立って、10mほど歩くことをお勧めしているそうだ。これだけでも、痔の症状を改善できるという。また平田医師がもう一つお勧めするのが、“お尻の穴をキュッと締めて緩ませる”という動作。この動作を1日10回繰り返すことでも、肛門の体操になる。ベッドで寝ていてもできるし、肛門周辺の筋肉や血管を鍛えれば、うっ血や動静脈瘻を防ぐことにもつながる。日々の努力で、痔の予防を心がけたいものだ。

痔になっても、ツーリングには行けるのか?


対策 事前に準備を整え、座薬などもうまく活用する。

ここまで、痔の基礎知識について平田医師にいろいろと解説してもらってきたが、ライダーとして気になるのはやはり「なってしまったらどうなるのか?」ということだろう。バイクには乗れるのか、ツーリングはあきらめざるを得ないのか・・・?これについて平田医師は「できる限り、患者さんの趣味に応えてあげたい」と語る。もちろん、症状や個人差によるところが大きいので一概には言えないが、「すべての人が絶対に無理」というわけではないのだ。

ここまで、痔の基礎知識について平田医師にいろいろと解説してもらってきたが、ライダーとして気になるのはやはり「なってしまったらどうなるのか?」ということだろう。バイクには乗れるのか、ツーリングはあきらめざるを得ないのか・・・?これについて平田医師は「できる限り、患者さんの趣味に応えてあげたい」と語る。もちろん、症状や個人差によるところが大きいので一概には言えないが、「すべての人が絶対に無理」というわけではないのだ。

ツーリングの数日前から準備を整えておくことも大切だ。「趣味を楽しむ日は座薬を持っていくという人もいます。それも一つの手ですよね。ゴルフを楽しんでいる人の中には、前日と当日、そして当日の夜には座薬を入れているという人もいます。要は、炎症が起きるのを予測しておくということです。常に先を読んで、準備をしておけばいいんです。そういうアドバイスをするのも医者の役目ですから」と語る平田医師。決して“痔=ツーリングは無理”というわけではないのだ。

対策 マスツーリングの場合は、“トイレタイム”を考慮。

「ツーリングは複数台で走ることが多い」という人もいることだろう。・・・となると、心配になってくるのがトイレ問題である。痔の場合はどうしてもトイレに時間がかかるし「みんなのペースを乱しては申し訳ない」という心理が働くので、行きたいのにガマンしてしまうことが考えられる。ガマンすると便が固くなってしまうので、これは痔にはよくない。あらかじめ排便を済ませてから参加するとか、他のメンバーよりも集合場所に早く着いておくとか、何かしらの対策をしておいた方がいいだろう。もちろん、ソロであればまったく考慮しなくてもいい問題なのだが「仲間と走るのが好きだ」という人は、ツーリング計画時にトイレ対策についても考えておこう。

そしてそれ以外にも、お酒を控えるとか睡眠不足に注意するといったことも、当然ながら大切だ。日ごろから注意していれば、1泊ツーリングの夜に仲間と軽く一杯やるといレベルなら問題ない。要は、“準備が大切”ということなのだ。


事前の心がけが大切。



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「安心」に平田院長の解説が掲載されました

「安心」に平田院長の解説が掲載されました




人に言えない、聞けない″アソコ″の悩み! 『安心』相談室⓯




<<読者質問>>

【おしりからイボが飛び出す】

出産を機に、トイレでいきんだときなどに肛門からイボのようなものが飛び出るようになりました。最初は自然に戻っていたのですが、年を取るにつれて戻りくくなり、痛みを感じるようにもなりました。こうなると、手術など大がかりな処置をするしかないのでしょうか?(50代女性)



<<平田院長回答>>

【88%は手術せずに治せる】

ご相談の「イボのようなもの」は、肛門の内側にできる内痔核(いぼ痔)でしょう。女性は、妊娠・出産をきっかけに、「痔持ち」になるかたが少なくありません。

妊娠中は子宮が大きくなって直腸を圧迫します。その結果、直腸や肛門周辺に集中している細かい静脈がうっ血して、内痔核ができやすくなります。分娩のときにいきみ、腹圧がかかると、内痔核が肛門の外に脱出する「脱肛」が起こります。

内痔核は、自律神経(血圧や鼓動など意志とは無関係に体の機能を調整する神経)が支配している肛門粘膜で発生するため、通常は痛みを感じません。

ところが、脱肛すると、痔核の根本が、肛門の括約筋(肛門の開け閉めにかかわる筋肉)でしめつけられてうっ血します。ここに便や下着の刺激が加わると、痛むようになります。

また、トイレでいきむと肛門出口の皮膚が裂け、切れ痔を合併するため、座っているだけで痛みが出ます。

内痔核は症状の度合いによって、四つのステージに分けられています。

ステージ1:排便時に出血するが、内痔核の脱出はない。
ステージ2:排便時に内痔核が脱出するが、排便後に自然と戻る。
ステージ3:排便時に内痔核が脱出し、指で押さえないと戻らない。
ステージ4:排便に会計なく、内痔核が脱出しっぱなしになる(嵌頓痔核)。

相談者のかたは、指で痔核を押し込んでも戻りにくいということなので、ステージ3からステージ4に進んでいる可能性があります。ステージ3以降は、手術の適用となります。しかし、脱肛した内痔核の炎症が強く、出血が止まらないなどのケースを除けば、緊急に手術を行う必要はないので、落ち着いて対処しましょう。

当院では、3ヵ月間、消炎剤による薬物治療と、生活改善を指導します。すると、3ヵ月後、88%のかたは炎症が治まり、内痔核が小さくなります。手術が必要なかたは12%です。

仮に手術になっても心配は無用です。今は負担の少ない術法もあります。例えば、「肛門括約筋保護手術」は、内痔核だけを除去し、正常組織を傷つけない術式です。再発はなく、後遺症もありません。入院は必要ですが、翌日には診察室まで歩くことができます。 「ICG併用半導体療法」は、レーザーを照射して、内痔核を小さくする方法です。痛みや出欠もなく、再発もほとんどありません。

内痔核は3ヵ月で小さくなる


先にお話ししたように、内痔核の多くは生活改善でよくなっていきます。いくつか大切なポイントを挙げましょう。

●便秘の予防、改善を心がける

便秘になると排便のときにいきんで腹圧がかかり、内痔核ができたり、悪化しやすくなります。トイレタイムは3分までにすると肛門に負担がかかりません。

食事は便秘予防の基本です。豆、野菜、海藻などを食べ、食物繊維をしっかりとりましょう。みそ、しょうゆ、ぬか漬けなど発酵食品は、腸内の善玉菌が増えて便通が整い、肛門内部の炎症を鎮めます。

腸のぜん動運動を活発にして、便通を整えるうえで、運動も大切です。毎日1時間を目標に、ウォーキングを行ってください。少し遠回りして買い物に行くなどして、歩く時間を増やすだけでも効果があります。

●肛門周辺のうっ血を防ぐ

内痔核の発症や悪化の原因となる肛門周辺の血管のうっ血を防ぐために、体を冷やさないことと、イスに座り続けないことも重要です。夏の外出時は、はおりものを持ち歩いて、エアコンによる冷えを防ぎましょう。

また、家ではキッチンタイマーを1時間にセットし、鳴ったら立ち上がって10m歩きましょう。心身の疲労も痔の悪化要因になります。リラックスする時間を作り、よく眠るようにしてください。

ところで、今回のご相談のかたは、お話の内容から内痔核からの脱肛と考えられますが、実は、肛門から出てしまうのは、内痔核だけでありません。

直腸が出る直腸脱やポリープの脱出、直腸がんにも見られます。肛門に異常を感じたら、まず肛門科で診察を受けましょう。可能であれば、日本大腸肛門病大学会に所属している専門医の受診をお勧めします。(*)。

そのうえで、内痔核と診断されたら、生活習慣の改善を3ヵ月続けてみてください。



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臨時休診日のお知らせ

まことに勝手ながら、以下の日は
臨時休診日とさせていただきますので、ご了承願います。

2017/10/16(月)

「毎日新聞」に平田院長の解説が掲載されました

「毎日新聞」に平田院長の解説が掲載されました

「きょうのセカンドオピニオン」のコーナーにて平田院長の解説が掲載されました。



<<読者質問>>

【がん手術後の便秘で困る】

8年前に大腸がんの手術をしました。2年前から便秘で下剤を飲んでいますが効果のない時があります。ジム通いもしています。改善方法はありますか。(山口県、男性、77歳)



<<平田院長回答>>

【下剤より運動、食事で】

まず手術の影響を検討する必要があります。大腸がんなど腹部の手術をすると腸がくっつき合って細くなることがあります。普通の便秘であれば食物繊維をとることを勧めますが、腸が細くなっている場合は、腸閉塞になる可能性があるので、食物繊維をたくさん取るのは勧めません。

手術と関係ない場合は、直腸に便がたまっているのに便意を感じなくなる「直腸性便秘」、あるいは腸の内容物を送り出すぜん動運動が弱まって起きる「弛緩性便秘」などが考えられます。弛緩性便秘は年齢とともに増えます。

直腸性便秘に良いのは和式トイレです。カラダが前傾姿勢になると直腸がまっすぐな状態になるので排便しやすくなります。洋式でも少し前傾で座っていみるといいでしょう。

弛緩性便秘は腹筋をつけるのが一番です。ジムで運動したり、歩いたりするのが良いです。ジムに行かない日でも毎日5000歩程度は歩きましょう。

食事についてはビフィズス菌を増やすヨーグルトや、みそ、納豆、塩こうじ、甘酒、つけものなど発酵食品を取るのがいいと思います。ビフィズス菌の生菌は医師から処方を受けることもできます。

日本内科学会の定義によると、便秘とは3日以上排便がないか、毎日排便しても便が残っている感じがある状態です。下剤を使った排便は根本治療にはなりません。下剤を減らす意識を持ち、ビフィズス菌の生菌や軟便剤などを使い、できるだけ自力で排便するようにしましょう。



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