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Dr.Hipsが語る〜痔を知り、楽に治す方法〜

おしりの医学#006「痔の診察は恥ずかしい?痛い?怖い?」

実はこんなにあっけない”痔の診察”

肛門科の診察といえば、まずは「恥ずかしい」、そして「痛いのではないか」。また、「長くかかるのではないか」「怖い」という感情があるのは当然かと思います。では実際のところはどうかというと、私の本のマンガにもあるのですが、横向きになって寝るだけです。下着も脱がず、下へ少しずらすだけです。横になる向きも、担当医や看護師と目が合わない方向にします。さらに腰にタオルをかけて隠しますので、恥ずかしさはかなりおさえられます。
診察時には、医師が肛門内に指を入れることになりますが、やはり患者さんはどうしても怖がって緊張してしまい、硬く閉じてしまいがちです。この際にも、幹部に麻酔ゼリーを着けますし、肛門は呼吸によって締まったり緩んだりしますので、呼吸のタイミングを見て緩んだところでゆっくり指を入れますから、決して痛いということはありません。その後、「肛門鏡」という筒状の器具を入れますが、生後間もない乳児から大人向けまで7種類用意されていて、万が一痛みがある場合には小さいサイズを選択し、痛くならないようにします。
これらの過程も、全体で2分程度ですので、長時間かかるということはありません。専門医が診るのですから、パッパッと済むことがほとんどでしょう。

平田肛門科医院の患者様は7割が女性

このように診察は非常にシンプルでかつ短時間ですから、少しでも異状を感じたら、まずは診察を受けるということを心がけていただきたいです。万が一直腸がんだったとしても、早期発見につながりますから。
また、当院の患者様の7割は女性です。意外と思われるかもしれませんが、口コミやご紹介が来院契機のほとんどを占めています。女性はなおさら痔かもしれないことを周囲に相談しにくいかと思いますが。いかなる病気も早期発見早期治療がマストです。少しでも不安があれば、一刻も早く受診なさってください。

平田雅彦プロフィール(平田肛門科医院 院長)
1953年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室に入局し、一般外科を研修。
社会保険中央総合病院大腸肛門病センターに入り、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
現在、平田肛門科医院の3代目院長。