痔を「切らずに治す」肛門科医院

「夢21」に平田院長の解説が掲載されました

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「夢21 便秘・痔自力ケアでスッキリ解消」に平田院長の解説が掲載されました




「痔の手術は死ぬほど痛い」は昔の話!痔を切らないで縮小させる新ICG併用半導体レーザー照射術




内痔核にピンポイントでレーザーを照射


「痔の手術は、あらゆる手術の中で、最も痛い」といわれます。しかし、最近は新しい手術法が開発されたこともあり、痛みも以前ほど強くなくなっています。

また、入院期間も長くなると思われがちですが、今では痔の手術のために2週間以上入院するケースは、ほとんどありません。

「痔の手術は痛い」「入院期間も長い」という思い込みは、正しい治療を妨げることにつながります。そのため、痔の手術について正しく理解することが大切です。

痔の手術で痛みを軽減したり、入院期間を短くすることの大きく寄与しているのが、医療用レーザーです。

医療では、レーザー光線の持つ熱作用や切断作用を利用し、手術でメスとして使ったり、患部に照射して腫瘍を焼いたりします。痔の場合は、内痔核を切ったり、焼いたりするときにレーザー光線が使われます。メスで切り取るのに比べ、傷を最小限に抑えられるのがレーザー光線の利点でしょう。

しかし、高出力でレーザー光線を照射すると、その下にある内肛門括約筋までダメージを受けかねません。内肛門括約筋が傷つくと手術後に痛みが現れるばかりか、肛門が狭くなったり、肛門の締まりが悪くなって便もれが起こったりします。

そうした問題を克服するため、新しく開発された痔のレーザー手術が、「ICG併用半導体レーザー療法」です(以下、新レーザー手術と呼ぶ)。

ICG(インドシアニン・グリーン)は、肝機能の検査に用いる人体に無害な色素で、レーザー光線を吸収し、熱を劇的に増幅させる性質があります。

新レーザー手術では、こうしたICGの性質を利用して内痔核を小さくします。内痔核にICGを注射し、レーザー光線を照射してピンポイントで熱を誘発し、退縮させるわけです。これなら、内痔核の下にある内肛門括約筋が傷つく心配はありません。

患者さん全員の内痔核が縮小


新レーザー手術では、まず、患者さんに手術台の上でうつぶせに寝てもらい、腰椎(背骨の腰の部分)に麻酔を行います。麻酔が効いてくると肛門の緊張が解けるので、開いて手術に必要な視野を確保します。

次に、内痔核にICGを正確に注入したあと、半導体レーザー光線を照射します。

このときに照射するレーザー光線は低出力で、皮膚に当たってもほんのりと湿度を感じられる程度にすぎません。それがICGの作用で増幅され、内痔核が熱で変性(性質が変わること)するのです。

レーザー光線を照射する時間は1ヶ所につき約1分。内痔核の表面が白くなったら照射を止め、手術は終了になります。手術にかかる時間は全体で15分程度です。なお、痔ろうや肛門狭窄を合併している場合、別途その処置も併せて行うため手術時間は長くなります。

手術後、内痔核は、自然に退縮して小さくなります。

新レーザー手術では腰椎麻酔を行うため、5日ほど入院が必要です。

また、レーザー光線の照射で内痔核の粘膜がただれているので、入院中は出欠や痛みの有無を確認しばければなりません。他の病気を合併している場合は、入院が延びることもあります。

とはいえ、括約筋を傷つけず、内痔核も切らないため、麻酔が覚めたら歩けて、食事もとれます。手術後2日めには、排便も入浴もできます。

ただし、新レーザー手術は、内痔核が完全に消減するわけではありません。Ⅲ度(排便時に脱出し、指で押さないと戻らない)以上に進行した内痔核を1度(排便時に脱出しない)に戻ることを目的とした手術法です。ですが、日常生活に不便がないレベルまで、内痔核を小さくすることができます。実際に、当院で新レーザー手術を受けた患者さん572人は、全員が1度まで内痔核が縮小しています。

手術後は、内痔核が再び悪化しないように、2か月に1度、再診を受けてもらいます。新レーザー手術は未だ保険適応がないので、費用は、手術費・入院費を合わせ、5日間の入院で約35~40万円です。

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