痔を「切らずに治す」肛門科医院

「安心」に平田院長の解説が掲載されました

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切らずに治す痔の名医直伝!いきまず出せる排便ポーズと快便のお勧めドリンク




痔は生活習慣病 セルフケアで大きく改善

近年、痔の治療に関する考え方が大きく変わってきています。旧来の治療法では、痔は「切って治す」ものでしたが、最新の考え方では、痔は「できる限り切らずに治す」がメインになっています。

もちろん、今も、手術を必要とする痔はありますが、割合からいえば、ごく少数です。

最も患者数が多い痔の患者である「痔核(いわゆるイボ痔)」のうち、約9割は手術なしで治すことができます。セルフケアをきちんと行うことで、切らずに治せるのです。

痔は、現在では、高血圧や糖尿病と同じような生活習慣病の一つと見なされるようになりました。高血圧や糖尿病をよくするには生活習慣の改善が欠かせません。それにより、初めて根本的な治療が可能になります。

痔についても、まったく同じことが当てはまります。私は、肛門科の専門医として、年間12000人の患者さんたちに生活習慣改善のためのセルフケアを指導し、大きな成果を上げています。

痔という病気は、肛門周辺の炎症がきっかけで起こります。汚い老廃物であり、かつ、アルカリ性の便は、肛門の皮膚にとって炎症を引き起こす攻撃因子ですが、通常は肛門に局所免疫(体のある部分で働いている、病気への防御反応)が働いているため、炎症を起こしません。

ところが、全身の免疫力が低下すると、肛門の局所免疫がじゅうぶん機能しなくなり、肛門に炎症が生じ、それが痔を引き起こすのです。

和式のような前かがみ姿勢での排便がお勧め

日常生活で炎症の原因となる要因は①便通の異常②肉体疲労③ストレス④冷え⑤飲酒⑥整理⑦座業の七つがあります。

痔の予防・改善のためには、日常生活で、肛門に炎症を起こすこれらの要因を、できるだけ少なくするように心がける必要があります。

中でも、便秘や下痢などの便通の異常は、痔を引き起こす最大の要因です。

腸内環境をよくし便通を整えるために、私は患者さんに、積極的に食物繊維をとることを勧めています。特にお勧めなどが、「きな粉ドリンク」です(作り方は左上参照)。

きな粉は、100g中に、16.9gもの食物繊維を含み、全食品中でも、トップクラスの量です。

しかも、きな粉には不溶性と水溶性の両方の食物繊維がバランスよく含まれています。水溶性食物繊維が腸の働きを高めて、便通をよくしてくれるのです。

朝、起き抜けにコップ1杯のきな粉ドリンクを飲む習慣をつけましょう。朝の空っぽの胃に飲食物が入ってくると、その刺激が自律神経(意志とは無関係に体の機能を調整している神経)を通じて、大腸に伝わり、大腸がぜん動運動を起こします。

これを「胃・結腸反射」といいます。これによって、強い便意が引き起こされるのです。こうして便意が生じたら、直ちにトイレに行き、排便をするといいでしょう。

排便をする姿勢も、重要です。実は、和式トイレに座るときの姿勢のほうが、様式トイレに座った姿勢よりもずっと便が出しやすいのです。

洋式に座って、状態を起こすと、直腸と肛門が「く」の字型に曲がってしまうため、便がスムーズにすすみにくくなります。一方、和式で排便する場合、状態が前かがみになりますから、直腸と肛門も角度がなだらかになり、便が肛門に向かいやすいのです。

洋式トイレでも、和式トイレのように座ることは可能です。前かがみになり、ひじをふとももの上に乗せ、かかとを軽く上げましょう。

こうすると、直腸と肛門の角度が開き、より真っすぐに近くなります。それでもなかなか出ないかたは、さらに足元に踏台を置いて足を上げ、軽い体育座りのようなポーズを試すといいでしょう。

それから、パソコンに向かって1日仕事を続けている人や、パソコン以外の仕事でも、長時間座り続けている人は、できれば座業を一定時間ごとに中断し、立ち上がって歩きましょう。

長時間座り続けていると、肛門は心臓より下にある為、肛門周辺の血液が滞り、うっ血が起こります。このうっ血が炎症の原因となり、肛門に痛みや違和感をもたらすのです。

また、立ち上がって歩けば、使っていない足の筋肉を使うことになります。それが、足にたまった静脈血を心臓に戻す働きもしてくれます。

そのためにお勧めしたいのが、「10m歩き」です。1時間座ったら一度立ち上がり、最低10mは歩きましょう。

私は患者さんに1時間ごとに鳴るようにタイマーをセットし、そのたびに15~20歩、必ず歩いて「うっ血解消タイム」を設けるように指導しています。

こうしたセルフケアを続け、生活習慣をよくしていけば、痔の予防・改善にきっと役立てることができるはずです。

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