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Dr.Hipsが語る〜痔を知り、楽に治す方法〜

おしりの医学#074「痔は何科を受診すれば良いの?」

内臓の病気や外傷などはどの医師にかかるべきなのか分かりやすいですが、肛門となると何科にかかるべきなのか分からないという人も多いでしょう。実は、肛門の治療ができる専門医は日本に多くありません。今回は痔になった時にどういった医師に受診するのが良いかや、専門医の探し方について解説していきます。

肛門の治療は特殊な領域

痔をはじめとした肛門の病気は、医学的には少々特殊な領域になります。一般的には胃腸科の先生や大腸外科の先生が診ることもありますが、本当に専門の医師というのは、大病院でも在籍していないことは少なくありません。
基本的には、肛門科としっかり標榜している施設に受診することが重要です。加えて、大腸肛門病学会という肛門専門の学会に参加している医師がいる施設で受診すれば確実です。

血便の原因が直腸がんである人の傾向

実は先に述べた大腸肛門病学会に参加している医師は、日本全国で500人しかいません。よってとりあえず病院に行くというだけでは、専門医に巡り合うことは難しいでしょう。大腸肛門病学会に参加している医師はインターネットで検索することが可能です。よって、まずはインターネットで大腸肛門病学会に参加している医師を検索し、在籍している病院の中から通いやすい所を探し当てるのが最も良い方法であるといえるでしょう。

平田悠悟プロフィール(平田肛門科医院 副院長)
1982年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。東京大学大腸肛門外科入局後、東京山手メディカルセンター大腸肛門病センターに出向し、
大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
2020年 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻医学博士課程修了。
現在は平田肛門科医院の副院長。